ハーフガード完全解除マニュアル(後編)
JUGEMテーマ:ブラジリアン柔術
どうもLet'sBJJの藤原です。先月に引き続き、今月も金古一朗先生の新作動画のレビューをします。今月はハーフガード完全攻略マニュアル(後編)です。前回が基本のハーフガードパスをみっちり仕込んだところで、今回はさらに相手がハーフが上手い場合の対応法といったところで、ひょっとしたら白・青帯には難しすぎる内容かもしれません。逆にこの前・後編両方ともできるようになれば、同レベル帯のハーフガード対策は万全であると言い切れる内容となっています。柔術歴10年&紫帯の自分には、まさに今欲しい教材でした。というわけで前置きは置いておいて、早速金古先生に話を聞いてみましょう。
話はとりあえずいいから、その動画買うよ。って方は↓
さて、何かとマニアックな、シュラプネルメソッドですが今回はハーフの解除の方法だけでも2本組になるということで、いかにハーフ攻略が難しいかわかります。というのはハーフにはさまざまな形があり、自分がハーフ使いじゃないと相手が今何をしているのか。というのが案外わからなかったりするんです。ハーフガードの定義はシンプルに、相手の片足に自分が両足を絡んでいる状態全般を指しますが、それがどっちの足に対して絡んでいるのかや、どこまで潜り込んでいるのかや、手足の位置はどこなのか、で呼び名が変わってきます。そして、それらはそれぞれ次にくるアタックが違うことが多いので、やられてる方は防ぎ方を知らないと、やられたい放題なんです。それら全てをなんとこのシリーズでは完全に解除するという爆弾解除班のマニュアルのような作品になっています。

というわけで、今回、ちょうど素潜り特訓中だった金古さんを捕まえてインタビューしてきました。
とても見応えありました。前編はハーフパスにおいて、上体を固めていく特集でした。後編は上体を固められない状況の特集ですね。
そうですね。どちらかというと相手の方が有利な状況下においての対処になります。
見ててわかったのが、上体を制してない=相手にとってオフェンシブなハーフガードである。ということがよくわかったんですよ。そしてそれは、いわゆるハーフがうまい。という人の動きばかりでした。なので、今回のパッケージは、ハーフがうまくなりたい人も、ハーフを制したい人もどちらにとっても、非常に参考になると思ったんですよ。
そうですね。ハーフガード全般に対するパスガードを収録してるので、ハーフガーダーが相手のやってくるパスを予測するにもすごく役立つと思います。
今までハーフガードの教材でも、ニーシールド、とかディープハーフとかコンセプトで区切られることが多かったんですが、このパッケージは、ハーフのアタックの全般がわかるのが画期的だと思います。
そうですね。ハーフのパスに特化した教則はあまりないと思います。
9.ヒップクランプガードへの対処とか、2回くらいスパーでやられたことがあって、あ、これね!って思いましたよ。
カイオ・テハがやるやつですよね。
そうですね。ヒップクランプはサミールシャントレの教則で一気に広まりましたね。以前に会員さんから質問が出てそれで対処を研究しました。
あーそうなんですね。これかける方も2つのコンビネーションがあるっていうのを知ることができるので、やはり上下同時に学べると思います。実際こういう技に対しての対処法ってのを金古さんはどうやって考えていくんですか?
まずはそのボトムからの仕掛けに対する理解を深めるためにその技の概要をしっかり理解することですね。その上で実際に打ち込みしながら技をかけてもらって、それに対して色々試す感じですね。ライトスパーみたいな感じで。それでやられて嫌だったこととかをパートナーに聞いて、穴を埋めていきながら仕上げていきます。基本的にはどの部分を拘束されたら嫌か、とか逆に今、自分のどの部分がフリーでその部位をどう動かしたら効果的か、とかそういうことを考えながら試していきます。
なるほど。一発で思いつくものじゃないんですね。
一発で上手く行く場合もありますが、その後練習パートナーがそれを上回ってくる場合も多々あるので、そうやって技の精度も上がっていきます。
なるほど。シチュエーション・ライトスパーで徐々に作り込んでいくんですね
はい。
まぁ昔から金古さんはそういった技研究をずっとしてると思うんですがこうやって売ってるテクニックを買ってる人の中にも、自分で技を生み出したいって思ってる人いると思うんですよ。そういう人に何かアドバイスとかありますか?
やはり自分で技を思い付くにはまず、その前段階としていろいろな技術を覚える必要があります。僕自身も全部自分で考えてるわけでは決してないです。昔覚えた基本技術を使っていくなかで自然とよりいいものに変化していったりするんです。後はさっきのヒップクランプガードみたいな新しい技術が出てきた場合に既存の対処がないのでそこは自分で考えざるを得なくなります。その時に重要になってくるのが今までに培った技術をどう組み合わせて新しいアイデアを作るか、なのです。つまり多くの技を知っていればその組み合わせの種類も豊富になるのでオリジナルな技も開発しやすくなります。
これは8年前の動画だが、実際に今回の作品の中にあるテクニックが、まさに生まれる瞬間の動画である。
なるほど。とにかくあらゆるテクニックとそのエッセンスや根底にあるものを知って、再現できるようにして、そこから辞書のように導き出すということですね。
そんな感じです。
今回ハーフのパスという結構壮大なシリーズになってますが、これらのテクニックは金古さんの実際のハーフガーダーに対する対応法のすべてといっても過言じゃないんですよね?
そうですね。全てです。思い付くことは全て入れました。
ハーフガーダーが金古さんを倒すには、最低限ここのある対応法を上回る何かを使わなければダメだということですね。
あ、実際はハーフへのベリンボロとかも含めるともう少しあるかも(笑)
あーなるほど。他の技との連携だとちょっと趣旨変わりますからね。
そうですね。なので同階級位のハーフガーダーにスイープされることは練習でも試合でもほぼないですね。
おおーすごいなぁ。これまじで、日本のトップゲームの教科書になりそうですね。
ありがとうございます。
というか自分もこれはありがたいと思うテクニックが詰まっていて、道場の先輩でハーフバタフライやってくる人がいて、その人に捕まると、もう何もできないんですよ。しかし、脇の差し返し方とか、気をつけなければいけないことなどが、本当に細かく説明されていて、早くこのテクニック試したくてしょうがないですよ。今はスパーできない状況ですが、道場再開したら必ず試したいです。
是非試してください。新しい技術をスパーで試して上手く行くと気持ちいいですよね。
そして、ハーフガードって上手い人って自ずと上級者じゃないですか。今回のこのパッケージ、中級者が上級者になるためのトップゲームの大事なところを占めてると思いました。
そうですね。前編は基本的なディテールを掘り下げてやってましたが、後編はよりアドバンスなハーフガード全てに対するトラブルシューティング特集、みたいな感じですね。
ところで3.レッグウィーブパス。これの解説もかなりよかったです。自分はレッグウィーブ得意でよく使うんですが、まさに。そう。ここ!っていうところを説明していました。
ありがとうございます。レッグウェーブは特に教則とかは見たことはないのですが一時期研究に研究を重ねて今のディテールに至っています。
5 ノースサウスに移行してのレッグウィーブパス。これも結構自分は普段からやってたんですが、ノーススサウスまでいくと極めに繋げやすいですよね。バックテイクとか。
そうですね。その後ガードにも戻され辛いです。キムラとかも取りやすいすね。
13 フックスイープへのカウンターパスガード②これは、岩本が前にスパーでやってるの見て、どうやってんだ??って思ってたんですが、これ見てなるほどと思いました。体捌きですね。もっと難しく考えてました。
そうですね。頭と足の2点でバランスを取る感覚が大切なんですけど、実際はビビってしまって返されてしまうことがよくあります。ビビらず突っ込むメンタルも必要ですね。
なるほどー道場にハーフガードがうまい先輩がいたら、とにかくみんな試したほうがいいテクニックですね。その先輩もさらにバージョンアップしてくると思います。
そうですね。ハーフガードは基本的には距離が近いのでなにか間違ったことをやってしまうと一気にやられてしまうんですよね。なのでこの教則で正しい対処を学んで欲しいです。
なんとなく知ってるテクニックでも、金古さんの場合、相手がやりたいことをまずざっと説明するじゃないですか。それがすごいんですよね。しかも割とコンパクトにまとまってるし。実際のクラスを撮影してるわけじゃないですかこれ。
ありがとうございます。相手のやりたいことを理解して、それを潰していくことは凄く重要です。なので普段のクラスでも1つのポジションに対してどういう攻防が起こるかをよく説明しています。動画を実際のクラスでの説明が多いですね。ヒップクランプみたいなマニアックなのは別撮りしています。
ここまで体系立てて理解してるのってやっぱり金古さんならではですね。金古さんって柔術のテクニックのことを、四六時中考えてるんですか?
今はそこまで四六時中という感じではないですね。テクニックをインプットする時期はバーっと取り入れて、その他の時期はそれらのテクニックを打ち込みはスパーで試して煮詰めていってます。寝る前にふとアイデアが降って来ることもありますが一晩たつと大体忘れてます(笑)昨日もなんか思い付いた気がするんですがもう忘れました(笑)
ミュージシャンがメロディ思いつくみたいですね。あ、ミュージシャンか。
そっすね。メロディみたいな感じでアイデアが降ってくることはよくあって、それを忘れないようにメモします。でも寝る前は大体酔っぱらってるのでめんどくさくてそのまま寝てしまいます(笑)
なるほど。シュラプネルっていう名前ももともと80年代~90年代にアメリカで流行った、速弾きギターリスト専門レーベル名から取ってるわけですが、今後のシュラプネルオンラインのテクニックも、どんどん先鋭化していく感じですか?
そうですね。今までは僕の教則のみの販売だったんですが、今後は他のトップ選手や先生方のテクニックも出していけたらと思っています。
まじすか!?
マジです!もう既に第1弾は決まっています。
金古さんがマイクヴァーニー(シュラプネルレコードのオーナー)のようになっていくわけですね
そんな感じですね。来月中位にリリース出来たらと考えています。
おお!楽しみ。レーサーXとかカコフォニーみたいなのがリリースされてほしいです。
金古さんから紹介動画届いてます。
私の動画レビューです
というわけで、ここからは中身について解説しよう。購入した人は、ぜひこのメモを参考にしてくれるとありがたい。

1 上体を制すことが出来ない場合のハーフガードパス
相手の腕のディフェンスが強い場合の腰を制するハーフガードパス。このテクニックは見たことがない。やってる側は非常に嫌なパス。

2 ニーシールドハーフの解除
わかりやすい。同等のパスを他所でみたことがあるが、腰の突き出す時の、”ある”動作を説明しているので、これは再現しやすそうだ。

3 レッグウィーブパス基本
これは個人的にもよく使うパス。右側しかできないが・・要点も自分が気にするところとほぼ一緒だった。一体自分はそれをいつ習ったのだろうか・・・ひょっとしたら金古さんの動画をどこかでみていたのか??

4 腰を制してのレッグウィーブパス
ニーシールドで相手が足をクラッチしているときの対処法。レッグウィーブとは足を編み込むように持つという意味だと思うが、これはその状態で、ニースライスパスを仕掛ける。自分もよくニーシールドで足を組むが、これをやられたら嫌だと思った。

5 ノースサウスに移行してのレッグウィーブパス
この動きも結構好きでやる。というか自分のレッグウィーブはこれとセットなことが多い。これは下半身を制したあとに上半身を制するので、極めに移行しやすい。

6 レッグウィーブパスから逆サイドへのスイッチ
これはトリッキー、こういうのできたらかっこいい。

7 レッグウィーブパスからニーオンベリー
このディフェンスをやってくる人がいなかったので、この展開は思いもつかなかったが、なるほど。覚えておいておきたい。

8 ニーシールドハーフに対してキムラグリップを作ってのバックテイクor洗濯ばさみ
あーこれは地獄だ。やられる方はたまったもんじゃない。この2つのコンビネーションを食らったらもうニーシールドやめると思う。このシリーズでこの技が一番イヤだ。

9 ヒップクランプガードへの対処
ヒップクランプってこれかー。なるほっどねー。この動画はヒップクランプのコンビネーションも覚えられるので1粒で2度美味しい動画だ。しかし、これは知ってないとやられちゃうな。

10 ハーフバタフライガードへのパスガード①
ハーフバタフライをやってくる先輩がいるので、そのうちこれで攻略したい。

11 ハーフバタフライガードへのパスガード②
絶妙な体捌き。これを見てハーフバタフライをやる側は脇を差さないとダメだなと思った。

12 フックスイープへのカウンターパスガード①
あーたしかに手を付いてしまう。このフックスイープに対する三点倒立のコツが今ここで明かされた気がする。金古さんはハーフの対処法が得意というのがよくわかる。これは穴がない。

13 フックスイープへのカウンターパスガード②
いやーこれ、岩本がやってるの見たことがあるけれど、腰をひねるタイミングがあそこなんだなと。これもできたらかっこいいなー。あの先輩に試したい。

14 脇を差されたハーフガードへのパスガード①
あーこれやってくる人いた。コヨーテハーフ。下の人がやりたいことがわかるし、それに対する対処を同時に学べるという。

15 脇を差されたハーフガードへのパスガード➁
うーん。これもスーパーテクニックだなぁ。脇を必ず差してくる先輩にこれらで完封したい。

16 脇を差されたハーフガードへのパスガード③
シンプルだけれども大胆な技。これは前編にも似たようなのがあったが、相手に脇を差されているのが違う。

17 ディープハーフガードへのパスガード
大切なのは後傾。なるほどなぁ。足をかくかくね。すごい。

18 ディープハーフガードへのパスガード トラブルシューティング
いやー奥が深い。ディープハーフって結構色々アタックチャンスがあるんだと、これを見てわかる。それらを徹底的に潰す方法がわかる。

19 ディープハーフガードに対するベースとリバースハーフへの移行
ディープハーフには大きく分けて3つのアタックある。ディープハーフ取られたときの基本姿勢。このあたりは非常に勉強になる。基本的な動きは、自分の道場で習うものと似ているが、もしこうだったら?のディテールがすごい。

20 リバースハーフガードへのシッティングパス
うーんこれも、下の人が何をするべきかがまず分かるのがいい。それから足を抜く前に相手が腰を立てられないようにするテクニックが秀逸。

21 リバースハーフガードへのニースライスパス
ハーフパスで大事なのは、上半身を固めることと、足を倒すこと。そうだそうだ。忘れてた・・。

22 リバースハーフガードへのニースライスパス トラブルシューティング
脇の差し返し方。これだけは絶対に覚えて帰りたい。両手を使う。見終わってわかったこと。これハーフやめたくなる。
今すぐ買いたい人は以下のリンクでどうぞ。
さて、その金古先生の最新作、ハーフガード完全解除マニュアル(前編)はこちらのサイト「シュラプネル・オンラインテクニック」で買えます。値段は3500円(税込)です。まずこの価格ですが、従来のDVDに比べたらだいぶ安いですね。最近はオンラインで売る人が増えてきましたが、金古さんはすでにたくさんのタイトルを出しているので、見せ方がうまいです。国内の技研究者としてもかなりマニアックですので、ファンも多いです。
さて、オンラインと言われてもよくわかんないよ。という人のために、買い方、見方を説明します。

①とりあえずカートに入れて買う。
②金古さんから送られてくるメールを待つ。(自動返信ではないようです。)
③メールにあるアドレスにアクセスすると動画が見られますが、注意点がいくつかあります。

・動画はダウンロードできますが、スマホでダウンロードしようとするとパッケージ全体で13ギガバイト近くあるので、ダウンロードするのなら、パソコンにダウンロードするのが現実的。(それでもでかすぎる・・)だったんですが、今回から低容量版も同梱しているので、ダウンロードして見れるサイズのやつもあります。
・ダウンロードしなくても、ストリーミングでも視聴可能。ただし、スマホの4Gなどの電波を使っていたら、すぐに容量オーバーするので、wifi環境推奨。
個人的には以下の方法で見るのがいいと思いました。
家にいるのなら、パソコンでストリーミングで見る。練習したいテクニックがあれば、それをスマホで直接撮影して、道場などで見ながらドリルする。
また、動画はいつまで視聴できるの?という疑問がある人もいると思うんですが、基本的に金古さんがサービス停止したくなるまでずっと見れるとのこと。その際はアナウンスするとのこと。どうしても気になる人はダウンロードするべきですね。
いちいち動画をスマホに転送とかかったるいので、これが一番いいです。
- 2021-01-22
- 金古一朗シリーズ
- by invaderbjj








