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柔術のフリースタイルとベーシックってなんだろう?

JUGEMテーマ:ブラジリアン柔術

 

クレベル・コイケさんが試合後インタビューでこんな事を言っていました。

 


「わたしのイメージ(で)は、昔といまでは柔術は(スタイルが)すごい変わってきて、フリースタイル(が主流になった)。(フリースタイルは昔と違って)ほんとにスタイルが汚い。<ラペラ(ポルトガル語で裾。技の名前)>と<50/50(フィフティ・フィフティ。モダン柔術の技の名前)>ばかりで、楽しくない。でも、自分にとって、柔術にはビースト(野生の勘)が一番大事。ベーシックなものが大事。(ベーシックな柔術には、例えば)三角、腕十字、オモプラッタとかがある。

 

柔術をやってないと多分この話の意味がわからない人多いと思います。最近はじめた人もわからないと思います。誰もこのことについて語ってないと思うので私が語ります。

 

ここでクレベルが言ってる2つの柔術スタイル、フリースタイルベーシック。これは一体何でしょう。実は柔術は競技化されて数十年経った今、随分と戦い方が変化したのです。それより前の競技化される前のグレイシー柔術の頃は、それは1VS1の決闘のための技術でした。更に遡るとそれは、日本の武術でした。さらに遡るとそれは武士の近接戦闘術だったわけです。なのでそもそもの柔術には相手を効率的に殺すための技術体系だったわけなのですが(三角絞めは割と近年作られた技だったりする。1920年代)現代においては打撃を廃して競技化したので、それ実戦だったら不利だよね。というような態勢や攻防が生まれたのです。それをクレベルはフリースタイルと言っているようです。

 

これがラペラを使って相手を動けなくする、ワームガードというもの。初めて見る人はなんだこれ?と思うかもしれませんが、柔術では割と見慣れた光景です。

試合はこんな感じ。

 

 

 

そして、これが50/50というガードです。これの特徴はとにかく膠着しやすいことです。このガードで一休みする人多いです。

 

 

そんでこれがベーシック?というかクラシカルな柔術。

 

 

要は、クラシカルな柔術は現代MMAでも引き継がれています。全然使えます。もともと柔術は打撃ありを想定しています。というかグレイシー柔術家は普通に打撃します。ところが現代の競技柔術は打撃がないので、さらなるファイトスタイルの変化が起きたわけです。それらはセルフディフェンスとしては致命的な動きが多々あります。

 

たとえば、柔術ではすでにクラシック扱いされてるスパイダーガード。これなんか路上だったら金的一発もらって終了です。MMAでは持つ袖自体がないので、使えないということですね。

 

ベリンボロも途中で殴られそうですね。あとズボンに指入れるところとか、クレベル的にも汚いと思うところかも。それから柔術はポイントで勝敗が決まるので、有利な状況で膠着させたりして勝ったりすることもできます。MMAではブレイクがかかるところですね。

 

で、柔術の試合はトーナメント制なので、1日に何試合もするんですけど、そこでいかに消耗せずに効率的に勝つか。みたいなのがあって、上のラペルを使ったワームガードやポイントが有利なところから50/50で固めるみたいな戦略が生まれるんですよ。で、おそらくクレベルはそういう戦いよりも、一本取る取らないのMMAスタイルの柔術が好きなんでしょう。

 

どっちがいいか悪いかではなくて、単純にこれ好きずきなんですよ。柔術家の中でもクラシックな柔術だけを愛する人もいるし、モダンなフリースタイル柔術が日々更新されることを楽しんでいる人も沢山いる。そして彼らは当然それがMMAやセルフディフェンス向きてはない事も知っている。しかし、それらはルールの中で進化したものなので、新しい手法でルールを攻略するものが出てくるのは当たり前。

 

RIZINでアグレッシブな柔術の極めを見て、おお!柔術かっけぇ。と思って道場に行っても、何やらスパーリングでやってることは、思ったのと違う。と思う人沢山いると思うんですよね。私は現代のスタイルの柔術も好きですし、クラシカルでビーストな柔術ももちろん好きです。どちらも巧者がいて磨き上げられた技を見ると圧倒されます。私自身入ったばかりの白帯には、三角だの十字だのオモプラータだのビーストにかけまくることは可能ですが、青帯くらいになると、そうそう簡単にはかけられません。実力が拮抗してくると初めてポイントゲームがスリリングなことに気が付きます。5分間のスパーリングで、なかなかパスできない相手から、パスしかけた。くらいで、今のはアドバン(有効)かな?と思って心のなかで勝った。なんて思う遊びをしているのです。

 

というわけで、柔術がこれだけ世界に広がったのは、競技化されたおかげですし、またクレベルのようにテレビで派手に柔術技で有名選手を倒してくれたからであり、今後も柔術のかっこよさと、やってみると奥が深い楽しさを多くの人に知ってほしいですね。

 

 

 

 


 

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