「岩本CJI2出るんだって。は?なにそれ」的な人向け記事 (岩本健汰近況まとめ2025年8月)

このブログでもよく取り上げるアジアオセアニアのグラップリングチャンピオン岩本健汰について彼を一番よく知る壽乃田源人(すのだげんと)さん(柔術家でもあり、実業家、そして岩本のスポンサー)と1時間半にわたるロングインタビューを録り、それを文字起こししたのでぜひご覧いただきたい。これを読めば何がわかるかだけ最初に書いておくと
・岩本健汰が今どれだけすごいか
・国内外グラップリングシーンこんだけ違う
・今、岩本がどういう状況なのか
です。岩本がまたCJIという大きな大会に2025年8月末に出場します。その大会の規模は世界最大のグラップリングマッチです。すごい大きな大会で世界のグラップリングファンの注目もものすごいんですが、日本では無風です。どの格闘技メディアもフィーチャーしてくれないので、こうやって身内でそれを解説しようと思ったわけです。ではご覧ください。
最近の岩本の動向
Let’s BJJ: じゃあ行きましょうか? よろしくお願いします。
壽乃田源人: よろしくお願いします。
Let’s BJJ: まず。壽乃田さんが何者かっていうのを軽く説明してほしいんですよね。一番岩本のことを知っている人だと思うんですが、なぜなのか。
壽乃田源人: 彼がトライフォースに入ったのが6年ぐらい。彼はまだ学生で、早稲田の大学生だった頃にトライフォース池袋にいたんで。
Let’s BJJ: 道場の仲間ですよね?
壽乃田源人: それで居残り練習とかしながら仲良くなって。で、彼がADCCとかの予選とか日本で出るって言ってノーギに転向するとか興味を持つようになったあたり。その辺ですね。ギも国内でも結構、紫帯の競技とかでトップ層だったけど。で、ノーギの試合にも合わせて出るようになって、ノーギにフォーカスしてやり始めたぐらいの時とかにも一緒に練習してて。それで、初めてADCCの本戦決めた時もセコンドについたり。まあ、その後。彼はね、他のジムに行くようになったんですけど、その頃ぐらいにも僕が会社を起業したんで、スポンサーしているかんじですね。
Let’s BJJ: まあ要はスポンサーであり一番古くからの友人でもあると。 僕も一緒にADCCの本戦見に3人で行きましたね。
壽乃田源人: そうですよね。藤原さんも一緒に行って。そうそう、アメリカのね、旅というか出稽古とか。もうあれから6年
Let’s BJJ: あれから2019年でしたっけ?
壽乃田源人: そうですね、ちょうど6年前な気がする。9月ぐらいだった。
Let’s BJJ: この6年で岩本はまあすごいことなってるんだけれども。その凄さっていうのを語ってる人が少なすぎると思うんですよ。
壽乃田源人: 岩井さんぐらい。(柔術新聞)
Let’s BJJ: 岩井さんとか、まあちょっと青木真也さんとか。グラップリングを本当に分かってる人しか「おおっ」となってないんだけど、要は柔術人口ってこの6年間で国内でも結構増えてきてるじゃないですか。それを僕も教則売ってるから日々感じてるんですけど、なんて言えばいいかな、強い選手が年々日本から世界に行けなくなってきてるというか。
壽乃田源人: だんだんね、そうですね。
Let’s BJJ: 一方でもっと激戦区のグラップリングっていう世界の舞台に日本人がたった一人、毎年のように必ず本戦まで行ってる。それが岩本ってことですよね?
壽乃田源人: 確かにそうですね。あと米倉大貴とかいますけど、まあ岩本ぐらいでしょ?ランキングに入ってるのが。
Let’s BJJ: すごい!米倉さんもすごいですよね。
壽乃田源人: 米倉大貴も4位ぐらいになってるんじゃないですか?バンタム級とかの。あの、マイキーに極められなかった選手に勝ったりとか。まあ極められてはないけど、そう、セカンド層の一角にはなってますね。岩本も多分そうなんですけど。
Let’s BJJ: なるほど。
壽乃田源人: アンドリュー・タケットとか、まあリーヴァイ・ジョーンズとか、そのトップ層がいて、その次ぐらいには位置してるんですよね。だから、オリバー・タザっていう。ダナハーの門下生の。それがまあ指標みたいになってる選手だったから。その中堅というか。
Let’s BJJ: オリバー・タザってこの間勝った選手ですか?
壽乃田源人: そうそう。この間AIGAで勝ったの相手。
Let’s BJJ: 何歳ぐらいなんですか?
壽乃田源人: 同じくらいなんじゃないのかな?
Let’s BJJ: どんな勝ち方したんですか?
壽乃田源人: 多分、同い年かちょっと上かな。だいぶ前からいる選手だけど。一回、Who’s Number One でカード組まれそうになったけど流れたりとかもあって。で、まあ今回ちょうどいい相手っていうか、岩本の実力を測るにはちょうどいい相手だなって前から思ってて。今回の試合は、ポイントですね。テイクダウンして。 試合は3ラウンド制っていうか、一本極められなかったらラウンドが続いて、5分3ラウンドやらなきゃいけないっていうルールなんですけど、1ラウンドは多分0-0。2ラウンドに2ポイント取って、最終ラウンドも…。
Let’s BJJ: 取ったんですか?
壽乃田源人: 最初の1ラウンドは相手の動きを警戒してたけど、途中でスタンドになったところでテイクダウン取ったんですよ。やっぱり最近、日体大のレスリング部に行ってるのが大きいですね。
Let’s BJJ: 前は早稲田のレスリング部で出稽古してましたっけ?
壽乃田源人: そう、学生の頃は早稲田に行ってたんだけど、当時はまだ実績もなかったから、あまり相手にされなかったみたいで。「あー、ヨカタが練習来たよ。めんどくせーな」みたいな扱いを受けたらしいですよ(笑)。今は知名度が上がってきてて、専修大学だったら河名真寿斗さんに紹介してもらって行ったりしてて。日体大に誰の紹介で行ったのかはちょっとわかんないですけど。
Let’s BJJ: 日体大のレスリングもレベル高いんですか?
壽乃田源人: 日本で一番レベル高いんじゃないですかね。ゴールドメダリスト量産してる大学ですから。
Let’s BJJ: なるほど、国内でナンバーワンなんですね。
壽乃田源人: そういう大学で練習してると、「こいつ強ぇな」って思った相手が、後で国際大会で優勝してたりするんですよね。だから学生チャンピオンとか、日本代表クラスと日常的にスパーできるっていうのは、すごい環境ですよ。
そもそも柔術とグラップリングの違い
Let’s BJJ: ところで今こうして話してるのは「グラップリング」の話ですよね。ただ、グラップリングって何?って人もいるし、「ノーギ(No-Gi)」ってなんとなく知ってる人もいると思うんですけど、そもそも「柔術」「ノーギ」「グラップリング」の違いをちょっと説明してもらえますか?
壽乃田源人: そうですね。まあ柔術は、今けっこうみんなやってるんで、一般の人が触れる機会があるとすれば、国内だったらJBJJFとかSJJJFとかが主催する大会ですね。いわゆる連盟がルールを決めてるやつ。
Let’s BJJ: はい。
壽乃田源人: グラップリングって基本的には「ノーギ=道着を着ない柔術」なんだけど、僕の解釈だと、ノーギの中でも「どの団体が主催してるか」でグラップリングと呼ばれることがある。IBJJFがやってるのはノーギ柔術って呼ばれるし、ADCCとかがやってるのがグラップリングって呼ばれる傾向もある。で、「グラップリング」っていうと、ちょっと“プロマッチ”的な要素も入ってくるというか。だから、ポイントルールもあるけど、サブオンリー(※一本のみで勝敗を決める)ルールもあるし、みたいな。一般の人が出るような試合でサブオンリーのルールって、ないじゃないですか? 絶対。 絶対ポイント制で、判定もある。で、「ノーギ」っていうと、ギありルールをベースにしてラッシュガードを着て戦ってる感じになるんですよね。
Let’s BJJ: はい、完全にそうですね。ルールはあくまで柔術のバリエーションでとどまっていて、そこに最近ヒール(※ヒールフック)も入ってきたっていう感じですよね。
壽乃田源人: そうそう。競技ルールとしてはノーギはまだ柔術の範囲内だけど、「グラップリング」ってなるともうちょっと枠が外れてて、サブオンリーだったりE.B.I(※エディ・ブラボー・インビテーショナル)みたいなオーバータイム制のルールがあったりとか。
Let’s BJJ: なるほど。
壽乃田源人: もう少し「興行」的な要素が強くなってるルールっていうのが、グラップリングかなと。
Let’s BJJ: そうですね。それが、アメリカと日本ではかなり温度差があるってことですよね? グラップリングを取り巻くシーンとして。
壽乃田源人: そうですね。
Let’s BJJ: 僕もそれは感じ取ってました。
壽乃田源人: 会場でウェービングが起こったりしてましたからね。絶対、日本じゃありえないですね。まさに興行。
Let’s BJJ: で、当時(2019年)でもADCCが「賞金が高い」って僕はイメージがあったんですよ。優勝したら1万ドルって出る、みたいな。でも、実はもう最近は「それは安い」って話になってきてるんですよね?
壽乃田源人: そうですね。
Let’s BJJ: じゃあちょっとその辺の話、教えてもらっていいですか。
壽乃田源人: はい。えっと、ADCCは90年代後半ぐらいから始まったのかな? 中東でやってる大会なんですけど、最初は中東の王族系の人が主催してて、「世界中の強いグラップラーの試合が見たい」っていうコンセプトで始まったと思うんですよ。それがずっと続いていて。ちょっと記憶ベースなんですけど、賞金自体がどうだったか。たしか最初の頃はですね、国内だと桜井“マッハ”速人さんとか宇野薫さんとか、シュートで実績ある人たちが結構招待されてたんですよ。
Let’s BJJ: 枠があったんですね。
壽乃田源人: あと、菊田早苗さんとかそういう人が出てましたね。で、たしか菊田さんが優勝して
Let’s BJJ: 世界一ですよね。
壽乃田源人: 3位とかでも何百万円かもらってた記憶があります。
Let’s BJJ: 何百万円ですか?
壽乃田源人: うん、何百万円。そうそう、当時はそういう時代でした。
Let’s BJJ: そうですね。
壽乃田源人: ただ、MMAのギャラと比べるとどうなんだろうって感じはしますけどね。高いのかどうか…。
Let’s BJJ: なるほど。
壽乃田源人: で、それがたぶん黎明期の話で。そこに…そうですね、いろいろ選手が出ていて。エディ・ブラボーとかも、あれ、たしか最初のほうの大会ですよね?
Let’s BJJ: エディ・ブラボーがホイラーに勝ったんでしたっけ?
壽乃田源人: うん、ホイラーに勝ったことによって、そこから一気に成功への道が開けたというか。
Let’s BJJ: グレイシー神話が崩れて、アメリカ人にアメリカナイズされた“かっこいい柔術”の始まりですよね。(エディが主宰する10th planetはアメリカで拡大した)
壽乃田源人: そうですね。で、そこからグラップリングっていうスタイルを広めたのは、やっぱり10th planetなんじゃないかなと。藤原さんとも10th planet一緒にに行きましたよね?
Let’s BJJ: 行きましたね、2か所。
壽乃田源人: そうそう。あそこ結構、会員さんもめちゃくちゃ多かったし。
Let’s BJJ: 楽しかったですね。いい思い出しかないです。
壽乃田源人: で、10th planetって多分一切“道着のクラス”がないと思うんですよ。意外とアメリカでも道着クラスがないジムって少ないと思うんですけど。
Let’s BJJ: ああ、確かに。
壽乃田源人: グラップリングを教えてるって言ってるから、そこはけっこうフォーカスしてるのが10th planetだけかもしれないですけどね。
Let’s BJJ: ってことはですよ、アメリカでは、たぶんですけど、今の話の流れからすると、「観る柔術」としてはやっぱり“道着よりもグラップリング”のほうが背景に学生のレスリング文化もあるから、そういう意味で“興行として成り立ちやすい”ってことですかね?
壽乃田源人: やっぱり、そう思いますね。一番大きいのは、道着って“つかめる”ので、下の人間(=ガード側)が相手とコネクションを作りやすいんですよね。で、それによって、上の人間は攻めたくても攻められない場面が多くなる。でもグラップリングって、道着をつかめないから、相手の体を直接つかむしかない。だから下の人間が相手を“固定”するのって、かなり難しくなるんですよ。足を取るとか、そういう展開を除けば。
Let’s BJJ: 確かに。
壽乃田源人: なので、要は柔術って、上下が成立した時に“上がアグレッシブに動く”ことで展開が生まれるじゃないですか?
Let’s BJJ: はい。
壽乃田源人: そう、だから“上が動ける”分だけ、試合が動きやすいのがグラップリングなのかなって、私は思ってますね。
Let’s BJJ: はい。
壽乃田源人: まあ、そういうルールの差もあると思うんですけど。下の選手が良い形になった時、上は攻めたくても攻められない。で、試合が動かなくなる。結局それが、達人同士というか強い選手同士になると、組み手争いで試合のほとんどが終わっちゃうというか。本当に上下が成立して、下が回転に入った場合、上はグリップカットして体勢を整えないと攻められない、っていう展開になる。だから“グリップファイトの時間”が長すぎちゃうんですよね。
Let’s BJJ: 確かに。
壽乃田源人: でもグラップリングだと、上が主導して試合を動かすことができる。そういう“見合うだけ”の展開が起こりづらい。フィニッシュも出やすい。永遠にガードポジションのままで、何もポイントが入らずに終わるとか、柔術だとそういうことも起こり得ますからね。
Let’s BJJ: なるほど。
CJIってなに?あとADCCとの関係
Let’s BJJ: そうですね。で、先ほどのそのCJI(Craig Jones Invitational)が生まれた背景っていうのは?
壽乃田源人: CJはやっぱり、クレイグ・ジョーンズがADCCの待遇の悪さというか。ADCCで優勝しても“数百万”、しかも日本円で150万円くらい。1万ドルとか言われても、それじゃアメリカではまともに飯も食えないんですよね。
Let’s BJJ: 報酬が見合ってないってことですね。
壽乃田源人: そう。そこを“最高峰の大会”にしてるにも関わらず、対価が安すぎるんじゃないかっていうところから。たぶんクレイグ・ジョーンズが、自分のスポンサーとかの支援も受けて、「クレイグ・ジョーンズ・インビテーショナル」という大会を去年から開催してます。これは“インビテーショナル”なので、招待された選手は、出場した時点で1万ドルがもらえる。
Let’s BJJ: 出た時点で1万ドルもらえる? 勝たなくても?
壽乃田源人: そうですね。で、去年は2階級で開催されました。77kg以下とそれ以上の2階級で。で、優勝すると、賞金は100万ドル。去年はそれで実施されてました。
Let’s BJJ: それって10万ドルじゃなくて、100万ドルなんですね?
壽乃田源人: そう。10万ドルじゃなくて、100万ドル。日本円にすると1億5000万円くらいかな? クレイグはそれだけの価値があるってことにしたかったんだと思う。だから、実際に“アタッシュケース”で現金を持って登場する演出までしてましたよ。
Let’s BJJ: でもそれ、スポンサーが相当太くないと無理ですよね? 最初の大会なんて絶対赤字じゃないですか? YouTubeで無料で配信してたし。ステージもものすごかったですし。で、ちなみにADCCって、本当は儲かってるのに“1万ドル”しか払ってないんですか? それとも、あれが精一杯なんですかね?
壽乃田源人: 本当は儲かってるって言われてますね。フローグラップリングでの放映でお金とかもらってると思うんですよね。それが全然分配されてないっていう。まあどうなんですかね?場所も…あ、そうか。クレイグ・ジョーンズが突っ込んでたのは、結局場所代とかのことも突っ込んでましたね。だからそこで。だから去年がTモバイルアリーナだったのかな?確か。めちゃくちゃ高いんですよ、借りるとこ。
Let’s BJJ: それはどっちがやったんですか?
壽乃田源人: ADCCが。だからそんなとこを、それで3日間とか借りたら多分とんでもないんですよね?UFCとかやるとこなんで、ボクシングの世界戦とか。
Let’s BJJ: なるほど。
壽乃田源人: そんなどこに使うぐらいなら選手に分配しろよ、みたいなこと言ってたんで。
Let’s BJJ: なるほど。
壽乃田源人: 賞金とか上がったり、参加費も出るようになったらしいし。結局そのクレイグがそういうのをやったから、選手が散らばるじゃないですか。散らばるっていうか、お金もらえたりする方に当然出る。プロだから。ってことで、ADCCもってことは出せるのに出さなかったっていうことはもう間違いない。
Let’s BJJ: バレちゃったんですね。
壽乃田源人: そうです。バレちゃった。

Let’s BJJ: モーさんでしたっけ?社長は?
壽乃田源人: そうですね。あれですけどね。スーパーセレブの人であるのはもう間違いないですよ。生まれながらのスーパーセレブの。
Let’s BJJ: にもかかわらず1万ドルってせこいですね。
壽乃田源人: モー氏はゲーム配信とか見ててなんか面白かったらいきなり1000万とかスパチャしたりとかする人らしいので。まあ、お金はあるんですよ。どう考えてもね。
Let’s BJJ: いや、それバランス感覚おかしいですね。そこでね。1000万円をもしADCCの賞金にしてたら、多分こんなことにならなかったかもしれないですね。
壽乃田源人: まあ、そうですね。クレイグがお金を持ったからっていうのもあるのかもしれないけど。
Let’s BJJ: なるほど。でですよ。今回は2年目なんで2回目の大会なんですけど、これ岩本はこないだなんか予選かなんか出てませんでした?
壽乃田源人: 出てましたね。体重が99kg以上でオーストラリアの予選でですね。ラクラン・ジャイルスのチームの。岩本の階級は、リーヴァイ・ジョーンズっていう去年のCJI(Craig Jones Invitational)の本戦で2位だった選手が確定してたから、そこに入る余地は基本的になかった。だから上の階級に。
Let’s BJJ: なるほど。え?上の階級の予選に行ったんですか?
壽乃田源人: 予選やるって話は聞いてたから、ラクランに連絡して「参加させてくれ」って言ったんです。そしたら…
Let’s BJJ: 体重何キロで行ったんですか?あいつ?
壽乃田源人: だからあれじゃないですか?80キロ前後じゃないですか?
Let’s BJJ: 20キロの差があるのに。
壽乃田源人: そうですね。100キロぐらいのやつとか極めてたけど。
Let’s BJJ: すげー!それで何位っていうか、どこまで行ったんですか?その予選は?
壽乃田源人: 2回勝って、3回戦目にアクシデントで。
Let’s BJJ: あー、そうだ。なんかどっか怪我してましたね。
壽乃田源人: 自分の歯が下唇突き抜けちゃって、それでもうドクターストップ。それで途中リタイアですけど。
Let’s BJJ: そうだった。そうだった。でもリタイヤしたのにどうしてCJI出れる話になってるんですか?
壽乃田源人: リーヴァイが怪我して、そこで白羽の矢が立ったんですよ。ラッキーなことに。

Let’s BJJ: 運がいい!!っていうか知らなかった。そうなんだ。いや、知らなかったっていうのも、そういうニュースどっかで発表されるもんだと思ってたんだけど。
壽乃田源人: 岩本のXで発表してますよ。
Let’s BJJ: なんか見逃しちゃうし、なんかこう…
壽乃田源人: メディアがね。
Let’s BJJ: なんかMMAプラネットとか、そういうとこがやるのかな?って勝手に思ったけど、やんないですよね?
壽乃田源人: まあ、だから「ゴン格」とかでも取材してもいいぐらいですよね。例えば。
Let’s BJJ: いや、もうそのレベルの話ですよね。
壽乃田源人: このあいだやってたAIGAっていうカザフスタンでの試合は、体重が同じやつ同士で3分5ラウンド。3ラウンドやるんですけど、今回は違って。QUINTETが協力というか、クインテットが入ってるんですね。
Let’s BJJ: 今回のCJIはチーム戦なんですか?
壽乃田源人: 今回のCJIはクインテットと組んでてルール的には、いわゆる勝ち抜き戦なんですよ。だから先鋒が先鋒と試合して、どちらかが勝ったら、次に相手の次鋒が出てきて、その勝った先鋒とやる、っていうルールじゃないですか?何チームなんだっけな?なんか5、6チームだったような。
Let’s BJJ: 例えばBチームとかラクランチームとか、そういうふうに分かれてる?
壽乃田源人: そうです。で、Bチーム枠にはジョセフ・チェンっていうやつがいるんで。
Let’s BJJ: そうなんだ。
壽乃田源人: はい。で岩本は今回オーストラリア枠。つまりラクランチーム。
Let’s BJJ: すごいな。じゃあ100万ドルというのはチームに与えられるんですか?
壽乃田源人: だと思いますよ。去年の感じだとね。一人っていうわけには多分そこまで皆さんないと思うから。おそらく優勝チームに。
Let’s BJJ: 前回みたいに2つの階級に分かれてじゃなくて、チームに分かれる? その方がいいかも。確かに。そしたらもっと軽い人も出れますしね。
壽乃田源人: だから結構、負傷とか怪我人も出る可能性高いですよね。
Let’s BJJ: めっちゃ面白そう!
壽乃田源人: ヒールありなんで、QUINTETには無いじゃないですか?ちょっと過酷なQUINTET。
Let’s BJJ: めっちゃ面白そう!
壽乃田源人: 強いやつとやってて、引き分けたいと思ったら、もうあんまタップしなくなっちゃうみたいな。多分!
Let’s BJJ: あー、そういうことか。もうそれ予想できるんだ。
壽乃田源人: 極められてても「あと10秒!」とか言ったら気合で我慢しそう。そういう怪我が発生する可能性あります。
Let’s BJJ: そして、それは視聴するには、去年と一緒でBチームのYouTubeチャンネルからライブで?
壽乃田源人: だと思いますよ。多分無料ですね。
次のCJIは8月31日
🗓 開催日・会場
-
CJI 2(第2回大会) は、2025年8月30日(土)~31日(日) に開催決定。
会場はネバダ州ラスベガスの UNLV トーマス&マック・センター です 。
🏟 形式と大会概要
-
2024年の個人戦スタイルから一新し、Quintetとのタッグによる 8チーム・チーム戦フォーマット を導入。チームは5名制、各階級に1選手配置+ワイルドカード枠あり 。
-
試合形式は①CJI 独自ルール丸ごとと②Quintet式のチームトーナメント制度を融合。いずれもキル制サブミッション、オーバータイム処理などを含む中立的ルールです 。
💰 賞金制度
-
総額 100万ドル をチーム優勝者へ分配。
また 4名の女性限定トーナメント(別枠)では優勝者が 10万ドル を獲得 。
👥 出場予定チームと注目選手
-
エディ・ブラボ率いる 10th Planet:Geo Martinez(66kg)、Alan Sanchez(77kg)、PJ Barch(88kg)、Ryan Aitken(99kg)、Kyle Boehm(+99kg) 。
-
ジョン・ダナーハー率いる New Wave:Mica Galvão、Giancarlo Bodoni、Dorian Olivarez、Luke Griffith、Dan Manasoiu など著名選手が揃う 。
-
他にも ATOS/B-Team/Europe/Americas/Australasia/Daisy Fresh(Pedigo Submission) など、計8チームが出場が確認されています 。
🔥 スーパーファイト:Craig Jones vs Gable Steveson
-
Craig Jones(創設者・競技者) 対、オリンピック金メダリスト/米国レスリング界の若手Gable Steveson の対決がメインカードとして発表済み。
グラップリング vs レスリング、異種格闘技対決として注目が高まっています 。
CJI 2 は
「YouTubeで無料視聴」できます(ネット配信)
-
Craig Jones本人が「フルイベントをYouTubeで無料配信する」と何度も明言しています。
-
FloGrapplingと提携はしているものの、視聴はYouTubeで無料というのが今回のCJI

Let’s BJJ: ところで今もう一つ勢力が出てきたんですか?急に。UFC…なんでしたっけ?
壽乃田源人: UFC BJJ。
Let’s BJJ: あ、そうだ!UFC BJJ。これは誰が筆頭でしたっけ?えっとマイキー・ムシメシだ。マイキーはもうONE FCとの契約終わったんですか?
壽乃田源人: 終わって、すぐUFC BJJと契約しましたね。
Let’s BJJ: なるほど。
壽乃田源人: グラップリングのタイトルマッチで、急遽対戦相手を変えられた時に、マイッキーが体重オーバーしたか、なんかだったんですよね。確か。
Let’s BJJ: どっちがですか?相手?
壽乃田源人: マイキー側。
Let’s BJJ: マイキーが!
壽乃田源人: タイトルを剥奪とか、なんか変な感じになったんですよ。要は、ONEとの間でちょっと揉めたみたいな。で、その後すぐにUFC BJJに移りましたね。めちゃくちゃお金もらってた。
Let’s BJJ: まあ、結構たぶん、それよりも大きい金額を提示されたんでしょうね。きっと。よっぽど。
壽乃田源人: UFC BJJには、そうでしょうね。
Let’s BJJ: これ、よくわかってないんですけど、UFC BJJはどんな感じの大会なんですか?
壽乃田源人: 勝ち残りって感じではないけど、ちょっとトーナメント的になってて。ちょっとドラマ仕立てというか、選手同士の関係とか、テラスハウスじゃないけど、共同生活みたいな感じも見せながら。
Let’s BJJ: 昔からあるあのスタイルですね。
壽乃田源人: TUF(The Ultimate Fighter)とかもあるじゃないですか?
Let’s BJJ: 見てました。
壽乃田源人: あんなスタイルですよね、グラップリング版みたいな感じで。
Let’s BJJ: グラップリング版、面白そう。
壽乃田源人: で、チームとかに分かれて練習したりとかして、当たって、負けた者から脱落っていうか。
Let’s BJJ: いや、あれのおかげでUFCも一気に伸びたから、多分グラップリングもアメリカでさらに広まりそうですね。
壽乃田源人: まだちょっと選手層が微妙だったりもするけどね。しかもあれ、CJJ(Combat Jiu-Jitsu)と同じリングにしちゃってますからね。
Let’s BJJ: あれはルールはどんな感じなんですか?
壽乃田源人: あれはラウンド制ですね。5分3ラウンドだったかな?
Let’s BJJ: なるほど。何に一番近いですか?そのルール的に。
壽乃田源人: 5分3ラウンドのサブオンリーですね。
Let’s BJJ: ポイントは一切ない?
壽乃田源人: 以下にまとめました。
UFC BJJのルールとスコアリングシステムの解説
UFC BJJの公式ルールと規定について、主要なポイントを日本語で解説します。
試合時間
レギュレーション試合の構成
各試合は3ラウンド制
最終ラウンドを除く各ラウンド後に休憩時間あり
各ラウンド:5分間
休憩時間:1分間(ラウンド終了直後から開始)
禁止技術
以下の行為は反則として禁止されています:
あらゆる種類の打撃
目潰し
相手の体の穴(鼻、耳、口など)に意図的に指を入れる行為
耳を掴む
意図的な髪の引っ張り
4本未満の指や足指をひねったり掴んだりする
意図的な引っ掻き、つねり、噛みつき
股間への意図的な攻撃や圧力
道着の掴み(自分の道着も含む)
スラム(完全に極まったサブミッションから逃れる技術としてのスラムを除く)
相手との即座のアクションを伴わないガードポジションへの引き込み
審判システム
レフェリー
試合の唯一の裁定者
減点、注意、警告、ポジションリセット、失格の判定
試合の開始と停止を管理
ジャッジ
10ポイント・マストシステムを使用してラウンドごとの勝者を決定
Let’s BJJ: なるほど。結構パクったんですね。
壽乃田源人: その方が見やすいっていうか、優劣が必ずつくから。ラウンドマストだったと思いますね。極めたら終わりで。
Let’s BJJ: CJIとそのUFC BJJって、じゃあ結構ぶつかってる感じですかね?やってること。
壽乃田源人: ぶつかってます。
Let’s BJJ: じゃあ、もしそのUFC BJJが賞金の額を多くしたり、大会の頻度を高くしたりすると、そっち行っちゃいますよね?
壽乃田源人: 可能性はあります。
Let’s BJJ: 岩本もそっちに行く可能性ありますよね?
壽乃田源人: なんか、あんまり興味は今んとこないっぽいですね。まだ実態がよく分からない。
Let’s BJJ: なるほど。
壽乃田源人: ギャラとかも見た目ほどいいわけじゃないって話も。
Let’s BJJ: なるほど。テスト的にやってるんですね。
壽乃田源人: そう聞きました。出てた選手に聞いたら。
Let’s BJJ: なるほど。
壽乃田源人: めちゃくちゃ待遇が良いってことも今のところはないみたいですよ。まだ様子見。やっぱり跳ねてないから。マイキーの相手とかも微妙だったんで。レリソンってやつで、まだ新進気鋭の黒帯みたいなやつだったんで。だから今後変わるかもって感じですね。
Let’s BJJ: じゃあ、まだUFC BJJはこれからの団体なんですね。
壽乃田源人: 微妙な選手もけっこう出てますからね。あれが洗練されて、トップ中のトップしか出なくなったら変わるかも。UFCもそもそもそういうもんじゃないですか?
Let’s BJJ: そうですね、確かに。
壽乃田源人: ランキングが。
Let’s BJJ: 今、事実上CJIがギャラもそうだし、トップ中のトップが集まってるということですね。
壽乃田源人: あと、ONEのルオトロ兄弟とか
Let’s BJJ: ONEはどうなんですか? まだ続きそう?
壽乃田源人: 続かなさそうですよね。ただ契約はまだ残ってるから。
Let’s BJJ: 結構いい大会やってくれたと思うんですけどね。お金が回らないのは残念ですね。
壽乃田源人: 難しいですよね。黒字っていうか、収益化があんまりできてない。UFCのUFCBJJは、UFC本体とは別でスピンオフとしてやってるんで、安定してない感じ。UFC本体と一緒にやってるわけじゃないですから。
Let’s BJJ: そうですね。
壽乃田源人: MMAもキックも一緒にやってるUFCと違って、UFCBJJは完全に別枠。そういうののほうがいいのかも。
Let’s BJJ: 確かに。
壽乃田源人: どこまでいくか次第ですね。ただ、日本ではまず「グラップリングを見るだけの人」っていうのは、ほぼいないと思う。MMAはやってないけど見る人はいるけど、グラップリングはそうじゃない。
Let’s BJJ: ですね。
壽乃田源人: ありえないと思うんですよね。MMAは見るだけっていう層がいるけど、グラップリングはやってないのに見てる人ってほんの一部だと思うんです。
Let’s BJJ: アメリカはすでにそういう層がいるし、UFCBJJみたいな選手の育成番組とかやってたら、さらに視聴者が育つ可能性もありますよね?
壽乃田源人: Abemaでやってた「格闘代理戦争」って企画、あれは結構視聴もついてて良かったと思います。ああいうノリでやるのはありかなと。Abemaとかでグラップリングの企画番組とかあったら、無料で見れるし、いいかもしれない。
Let’s BJJ: 絶対日本人にも刺さると思うんですよ。僕はもうおじさんだから昔リングスとか見てたんで、その面白さが分かるんですけど、好きになる人いっぱいいると思う。
壽乃田源人: ですよね。
Let’s BJJ: と思いますね。
壽乃田源人: で、岩本って結局アメリカを中心に活動してますけど、グラップリングブームって世界的なものなんですか?
壽乃田源人: 世界的ですね。この間もイタリアに呼ばれたりしてます。
Let’s BJJ: ですよね。柔術が盛り上がると同時にグラップリングも世界的に盛り上がってるのに、なぜか日本だけ柔術だけ盛り上がってるってことですかね?
壽乃田源人: そうですね。グラップリングに興味ある人はそこそこいると思うんですけど、「スポーツとしてグラップリングをやる」って人は少ないですね。僕も練習会とかやってますけど、参加してくれるのは限られた層ですね。
Let’s BJJ: なぜグラップリングの練習って日本では流行らないんでしょうか?
壽乃田源人: なんでですかね。
Let’s BJJ: 危ないイメージですかね?怪我するとか。
壽乃田源人: レッグロックのイメージかもしれませんね。グラップリングは帯で区別しないし、そもそも茶黒じゃないと膝十字もトーホールドもないってことで、いきなりヒールから入るじゃないですか? だから柔術ルールのほうがマイルドに見える。サブミッションが制限されてて外掛け禁止だったり。そういう制限が多いから、グラップリングってちょっと怖いイメージがあるのかもしれない。
Let’s BJJ: 実際やってみて、ハードですか?
壽乃田源人: 私はあんまりそう思わないですね。技の理解があれば怪我するって感じではないと思います。たとえばヒールフックで怪我人が大量に出るかって言ったら、そうでもないと思うし。だから。どの技でもタップが遅れたら怪我するのって、だいたい全部一緒なんですよ。フットロックだろうがね。だから、そこまで「危ないか?」っていうのは、あんまり個人的にはないんです。あと、よく言われるのがフィジカルの話ですね。グラップリングはフィジカルが強くないとダメなんじゃないか?っていう、でもむしろ道着の方がフィジカル使うと思うんですよ、僕は。
Let’s BJJ: これ、岩本がよく言ってますよね。岩本は?
壽乃田源人: そうそう。
Let’s BJJ: フィジカルお化けっていうふうに、みんなから思われてますけど、実は柔術時代、そのフィジカルがもっと強い相手に勝てなくて結構苦戦してましたよね?
壽乃田源人: 柔術はグリップで固定されるからいなしたりできないんですよね。力が伝わるというか、自分が襟とか袖とかを、しっかり握れるっていうか。握力が強いとか。で、柔道もそこはフィジカルのスポーツなんで、完全に。柔道の上の選手はみんな言ってて。久々にやったときに感覚が戻らない部分って、やっぱり“引いて絞る”とか、“奥襟を持つ”とか、そういうグリップのことを言う人が多いんです。それだけ大事な技術ですよ。要は、それって技術もあるけど、力でもあるじゃないですか。握力だったりとか。
Let’s BJJ: なのでグラップリングはもっとテクニカルなことを覚えないといけないってことですよね? おそらく。
壽乃田源人: まあ、結構強引に背中とか持たれて、柔道の世界大会で日本人が投げられたりとかもありますからね。帯とか持たれたりして。でもあんまり、そういうのってレスリングとかグラップリングでは起こりづらいですよね。強引な投げっていうのは。
Let’s BJJ: そんな岩本が、結局その日本の柔術をある程度やりきって、そしてグラップリングの方にシフトしていったんですけど、僕はその頃から道場が変わっちゃったせいで、交流がなくなったんですよね。でも彼は、練習場所を探すのに苦労してたって言ってましたね。最初。要は、グラップリングの世界大会に出るぐらいの練習をしたいんだけど、そういう仲間が周りにいない。だから結局、MMAの人たちとやるしかなかった。
壽乃田源人: 今もそうです。
Let’s BJJ: で、彼はしばらくMMAの試合に出てたじゃないですか?あれも、後から聞いたら、MMAのジムでグラップリングの練習させてもらうためにやってたって言ってたんですよね。
壽乃田源人: 「ちょっとやってみよう」って言われたのかもしれないですけどね。青木さんなのかな? やっぱり。Lotusって、グラップリングだけで来てる人ってそんなにいないから。青木さんなんじゃないですかね? やっぱり、きっかけって。
Let’s BJJ: 僕はグラップラーなのに、なんでMMAやってるんだろうって。でも実はそういう裏話があって。ちょっと泣けてきたんですよ。「ああ、そうだったのか」って。ただ、MMA全勝ですよね?
壽乃田源人: まあちょうど、タイトルマッチの話もあったけど、こっちは受けたけど向こうが断ったりとか、2回ぐらいあったんですよ。で、前日計量の直前に、相手が減量を落とせなくて救急車で運ばれたとかって。それを最後に、もうあれだったら2022年のADCCの予選が。初めての77キロ挑戦。
Let’s BJJ: 階級1個あげて。
壽乃田源人: もう増量するからMMAとりあえず一旦やめよって言って。そっちに行きました。
Let’s BJJ: いや、そっからまた快進撃というか、すごかったですね。
壽乃田源人: 普通は勝てませんよね。彼の場合元々無理して落として66kgでやってて。それがちょっときつかったから。
Let’s BJJ: 66の頃のADCCの時俺らだけ飯食っててなんか申し訳なかったですよね。
壽乃田源人: だからまあ、多分落とせても70キロぐらいなんですよね?MMAもやっぱライトとかで70kg契約とかやってたんで。だから今ナチュラルで出てて70。
岩本はドーピングしてる?笑

Let’s BJJ: あとよく岩本のことで「こいつドーピングしてんだろう?」みたいな話を方々で聞くんですが、そこをきっぱりと否定してしたいじゃないですか?僕らとしては。どう言ったらいいかな?
壽乃田源人: でもあんなもんじゃないですよね、ドーピングしてるやつの体って。そもそもの話で、だから。
Let’s BJJ: 岩本はグラップリングが強くなるための哲学っていうのが根底にあって、それの秘密。自分でどうやって強くなってるかっていうことだったりとか。あと体のこととかいうのも僕らずっと見てきてるから、それこそ壽乃田さんはずっと見てると思うんで知ってると思うんですけど、なんか彼のことを「あいつは天才だから」とか言ったりとか。下手したら「あれ、ドーピングしてるから」とかいう風に揶揄する奴が…揶揄というか、なんかこう別枠みたいな感じで言うやついるんですよね。あれが本当に嫌なんですよ。そういうのが許せないというか。まず、天才かって言われると、確かに賢いけれども、天才とはちょっと違うと。
壽乃田源人: 天才ってたとえば何も練習しなくてもできる、みたいなことではないですよね?
Let’s BJJ: そうですね。
壽乃田源人: 別にめちゃくちゃ運動神経がいいわけじゃないしね。
Let’s BJJ: 努力の仕方がものすごく正しいと思う。彼のやってることって。それは確かに彼が賢いからなんですよ。
壽乃田源人: 勉強の仕方がうまいと。結局!
Let’s BJJ: そこですよね。で筋力に関しては、まあ要はちょっと若干チートなんだけど、元々というか、家系というか。ですよね、その…
壽乃田源人: 自衛隊の一家だからね。
Let’s BJJ: 兄貴もそうですけど、ナチュラルですぐ筋肉つく体してるんですよね?そこが普通とは違うなと僕思います。

壽乃田源人: まあでも。ウェイトレーニングやってますけど、まあ、別にその常識の範囲内の力ですよ。もっと力…たとえば岩崎さんとかのが絶対力ある。言ったらベンチプレスとか150kgとかまで上がったり絶対しないし。もっと力ある? 力ってかその何を力とするかって、これよく僕もあるんですけど、練習してて。その上手くなると、力があるように思えちゃうしね。結局そういう競技。なんで。だからもう僕より明らかにでかい外人に「力強いね」って言われることあるんですよ。でもそれって、いや、絶対僕そんなにウェイトとか上がらないから、絶対そういう意味の力はないっていう。その伝え方。
Let’s BJJ: うんうん。
壽乃田源人: 体重の乗せ方とかがあるから、それが力なんで本当に。ただ、ウェイトリフティングっていうか、本当にそういう力が強いやつ、それでなんとかしてるやつなんて見たことないじゃないですか? パワーが、って言ってもそのパワーだけで勝ってる奴って誰?みたいな感じで。
Let’s BJJ: そうですね。ボディビルダーがみんな強いわけじゃないってこと?
壽乃田源人: 「力が」理論って技術がない人の言い訳でよく出てくるだけだと僕は思ってるんで。力が強すぎてどうにもならないことって、まあそんなになくない?みたいな。
Let’s BJJ: はいはい。
壽乃田源人: 海外でのドーピングも強いやつがさらに追加でやってるっていう面も多いからね。それで。まあ、コンディションは作りやすいですよ。正直、その試合に持ってのピークで、やっぱりドーピングしてた方が回復も早いし。
Let’s BJJ: 怪我も治るし。
壽乃田源人: そうそう、怪我もしづらいとか。
Let’s BJJ: 練習量増やせるし。
壽乃田源人: そういうコンディショニングっていう意味ではあれだけど。
Let’s BJJ: で、ドーピングチェックしない大会だし。

壽乃田源人: そうですね。あと同じ技術屋系で言えばジョセフ・チェンもプロゲーマーの本を参考にして強くなったって言ってて、日本人の格ゲーのレジェンドがいて、その人本出してるんですけど、その人の本を見て、格闘ゲームが強くなる方法を参考にして強くなった。
Let’s BJJ: ジョセフ・チェンが? ナード系なんですね。
壽乃田源人: そうなんですよ。だから、考え方が。何かができない時とかの練習の仕方とか。結局、格闘ゲームも格闘技だから、対応じゃないですか? 相手が何かしてきたことに対して。それについてこう…そういう、なんていうのかな? 考え方みたいな。本に書いてあるんですけど、その本を読んで、そういうグラップリングとかに当てはめて練習したって言ってたんで。結局、そういう効率のいい強くなり方、みたいな。勉強方法みたいなのが分かってる人が、その、上に行きやすい。
Let’s BJJ: そうですね。岩本なんてまさにそこですよね。
壽乃田源人: 世界チャンピオンだけじゃないんですよ。結局、グラップリングとかやってるセミナー受ける人って目肥えてるんで。世界チャンピオンでもなんか指導が微妙とか、いくらでもいるんで。だけど、やっぱ健汰が、イタリアとかまでわざわざ呼ばれたりしてるっていうのは、論理的な説明がされてる。やっぱり体の使い方とか、なぜこっちの方がベターなのか?みたいなことを考えてやってる人間だから。っていうところで、やっぱり分かりやすいってことですよね?
Let’s BJJ: そうですね。
壽乃田源人: いくらでもいますよ。世界チャンピオンでセミナー全然やってないやつもいるじゃないですか? それはニーズがないです。
Let’s BJJ: そうですね。
壽乃田源人: そこはやっぱ論理的に説明できるとか。そういうところだと思うんで、実際に強いのはもちろんあるけど。
Let’s BJJ: だいたいわかりました。要はその今アメリカにおけるグラップリング事情。それからグラップリングがなぜ受けてるかとか。日本では全然受けてないっていうのと、今後日本で流行る可能性はありますかね?
壽乃田源人: なんか、柔道文化なのが一番、ギに傾倒してるところはあるかなって。一方アメリカはレスリングの方が主体。
Let’s BJJ: 確かにそうかもしれない。
壽乃田源人: なんで。覆すのが難しいのかなって。バックボーンとしてレスリングやってますっていう人がほぼいないんで。多分その、一般の人でそうだから。そこの差が大きいですよね、多分。
Let’s BJJ: いきなりグラップリングやりに行こうって思わないですよね、なかなか。
壽乃田源人: そうですね。柔道やってた人だったら入りやすいじゃないですか?元経験者って柔道やってた人が圧倒的に多いと思うんですよね。だから。そこが結構違うところかなって思いますね。
Let’s BJJ: グラップリングの最大の魅力は洗濯物が少なくて済むところだと思うんですよ。すぐ終わる。こんぐらいで済みますからね。荷物が。ほぼプールと同じくらいの容量ですよね?プールに行くみたいな。
壽乃田源人: そうそう。荷物少なくて済むしね
Let’s BJJ: そこを一度知ったら、なんか結構手軽でいいなと思いますよね。
壽乃田源人: 間違いない。いや、それも気軽だと思うし。
Let’s BJJ:あとは道場にグラップリングクラス、またはノーギクラス、ほぼないっていうことが問題ですよね。なんか週に1回とか?
壽乃田源人: トライフォースは割と力入れてる方なのかな? それでも週2はありますね、クラス。ないとこはないですね。先生がやらないっていう人が結構。
Let’s BJJ: そう、確かにね。要はギだけで育ってきた先生が多いから、教えられないのかな。ちょっと遠慮しちゃってるのかもしれない。
壽乃田源人: そうですね。だからヒールフックとかが関係してきてなかったら、黒帯でも一切できないと思うんで。やってないわけですから。だから結構現場で起こってるのがあれですよね。柔術は青帯なんだけど、グラップリングシーンに出てくるとヒールフックとかバンバン得意でプロも決めちゃうみたいな人がいるんですよ。そういう練習して。実際この間ちょっとうちのね、セコンドにトライフォースの一般会員の子をセコンドにつけてきた。相手の子がまさにそれで、青帯なんだけど、もうレッグロック、あの高橋サブミッションくんとか須藤さんとかと練習してるから、キメがめちゃくちゃ強くて。
Let’s BJJ: 結構そういう魅力ありますよね。グラップリングって、帯をとるために何年やってとかしなくても、いきなりもうトップ選手に。
壽乃田源人: 確かに。試合も別に多分、体重のカテゴリー以外、帯の区分ないから。そこもいいところなんかな?
Let’s BJJ: 下克上しやすい。基本的に、そのもう始めて3年ぐらい。でもトップ取りたいとか思ってるんだったら、柔術より絶対近道になりますよね?グラップリングの方が。
壽乃田源人: 帯の認定を待つ必要ないからね。だから。
Let’s BJJ: 岩本がそうでしたからね。青帯でノーギの全日本無差別とってましたからね。
壽乃田源人: 今、レスリングの。もうオリンピック行くか行かないか?レベルの選手とかが。オリンピックって、柔道と違って、なんかレスリング協会に残って飯食ってったりってほぼできないらしいんですね。柔道ってだいたい、地元や自分の大学戻ったり、実業団の監督とかいろいろ道あるじゃないですか?そういうのが。
Let’s BJJ: 警察とかね?
壽乃田源人: そういうのが全くなくて。結構なんていうのかな。
Let’s BJJ: 潰しが利かない。
壽乃田源人: 柔道ほど食べていけないみたいですね。だからレスリングの選手で、大学まではオリンピックを目指すところまでやってたけど、そこが叶わなかった人がちょっと来たりとか。まあ、グラップリングに来てる人もいるし、MMAに行ってる人も結構人数多いですから。
Let’s BJJ: そういう人が柔術来る必要ないですよね。もったいないっていうか。
壽乃田源人: 今、安楽さんっていう人とか、多分カルペディエムとかで練習してる人で、多分レスリング相当実績あるから、この間もBチームに出稽古行ったりとかしてるし。そういう人は、もうレスリング部分はオリンピックレベルだったら、やる必要ないので。
Let’s BJJ: あとはサブミッション覚えて。
壽乃田源人: 早いじゃないですか?だから。そういうレスリングから来る人とかがいれば結構。
Let’s BJJ: 国内も盛り上がる可能性があると。
壽乃田源人: ありますね。
Let’s BJJ: なるほど。
壽乃田源人: でもちょっとそれも変わってくるっていうか? 何年かして岩本とかがもう道場とかやるような立場になったりとかしたらちょっと変わる可能性はあるかもしれないですけど。今って、だからオールドの人で今成さんとかしかいないんじゃない?ノーギに完全に力入れてやってるけど、まあ、ギもクラスあるけど、ほぼバランス逆だと思うんですよね。いまだに。そういうふうにやってる人って今成さんとかしかいないと思うから。
Let’s BJJ: いないですね。
壽乃田源人: そう。だから、それが何年かして岩本に。ね、グラップリングで世界的な岩本、米倉ダイキと、あと大嶋くんっていうね、18歳の。
Let’s BJJ: あとこの間EBI獲った、高橋さんでしたっけ?
壽乃田源人: そうだ。彼もね、今成先生の弟子なんで。
Let’s BJJ: えっ、知らなかった、そうなの?
壽乃田源人: そうそう。だから、高橋サブミッションくんとかその辺だけですよね。だからその辺が活動して。あと岩井さんがね、グラップリング連盟って立ち上げたんで。日本グラップリング連盟って一応、今度キッズの大会をまずやるって言ってたんです。
Let’s BJJ: えー、すごい!行動力ある!
壽乃田源人: 立ち上げたって言ってて。まあ多分やりたいこととしては「広めたい」ってことですよね。考え方は多分、我々と全く一緒で。グラップリングを日本でもうちょっと広めたいからっていうことで、まずはキッズの大会やるとか言ってましたけど、結局子供から育てないと。
Let’s BJJ: ね、いやー。でもそうやって、岩井さんもそうだけど、彼も柔術できなくなっちゃったじゃないですか?怪我か何かで。 僕も今そうなんだけど。なんか面白いですね。その岩本に未来を見てるっていうか。岩本はやっぱり結構衝撃的な存在ですからね。僕の柔術観すらも全て変えられたというか。かなり勉強させてもらったんですよね。
壽乃田源人: また強くなってますよね。久々に練習したけど。ちょっと。
Let’s BJJ: じゃあ、今後岩本はどういう風になっていくと思います?
壽乃田源人: まあ、今年齢的にやっぱ28ぐらいになってきて。グラップリングって意外とピークは行けそうではあるけどね。今後は。結構上の人とかとやってて。何がいいんすかね? まあ今って結局、元々ADCCとか、そういうところしかアピールするとこがなかったけど、まあONEとは契約する気ないって言ってたから。まあ、ちょっと本人がどこのプロモートでやっていきたいのかっていうのがあるんですけど。一旦、選手としてはやれるところまでやって、っていうところだと思うんですけどね。その後でも結構頑張るんじゃないですか。やれなくはないと思って。実際やってる人もいるし。
Let’s BJJ: なんかその岩本の凄さを知ってる人って、僕らの世代より上もそうじゃないですか?みんな知ってるじゃないですか。「いや、こいつすごいぞ」って分かってると思うんですよ。ただやっぱり、今そういう横並びの選手が日本にいないから。5〜6人いればまた話変わってくるじゃないですか。それが戦ったりして、国内でも盛り上がる。見てる人は楽しめるけど、今いないから、なんか突出してあいつだけ強いってのがあって。 あの階級で他にいます?岩本以外にすげえ強いやついないですよね。だから、世界に行くしかないっていうのがずっと続いてて。それはそれでいいんだけど。
壽乃田源人: そこまでかけて練習してる人がいないから。
Let’s BJJ: あ、そもそもあいつがADCCとかに興味を持ち始めたのは、あいつが英語のネイティブスピーカーってのがでかいですね。英語の情報をずっと取り続けていった上で、「いや、今全然日本以外ではグラップリングはこうだ」っていうのが肌感でわかってたから、すんなり行ったんですよね、ADCC。そこはやっぱ違いますよね。
壽乃田源人: それは絶対ありますね。
Let’s BJJ: そうだそうだ。あいつは英語の壁がそもそもない人間だから。そこが他とだいぶ違ったってのありますね。
壽乃田源人: 情報量がね。岩井さんもやっぱ英語がわかるから英語の記事をっていうところで。だから岩井さんがあれ情報出さないと、温度差わかんないです、誰も。
Let’s BJJ: わかんないですよ。なんかその岩井さんと岩本本人と壽乃田さんと、あと一人ぐらいかな。3〜4人の情報でしか、今岩本がどういう状況なのかってわからないんですから。
壽乃田源人: まあ、そうですよね。近い人だけですよね。だからすごいコアな人とか。
Let’s BJJ: なので今日は、その全然わからないけど「岩本がすごいらしい」って思ってる人に対しての、全体像というか?
壽乃田源人: 青木さんとかがYouTubeで言ってくれると、あれで一般のMMAファンもちょっと名前知るから。ありがたいですよね。

Let’s BJJ: 柔術家が今回見てくれるかなと思って、僕この記事を作ろうと思ったんですよね。なんかこの間その岩本があるバナーがあって、「100万ドル」みたいなのがあって「次の試合勝ったら1億円なの?」みたいな。「1億5000万」みたいな。で、岩本にそのことを聞いたんですよ。次勝ったら1億!?ってきいたら 多分CJIのことを言ってたと思うんだけれど、「これ人生変わる金額ですよね」って言ったんで、「あ、やっぱそうなんだ」って思い込んじゃったんですよ。
壽乃田源人: なるほど。
Let’s BJJ: その勘違いのまま、Facebookに投稿したら、Threadsの方に投稿されちゃってて、めちゃくちゃいいね!付いちゃったんです。だからちょっとこれちゃんと釈明しとこうと思って。「嘘でした」って。まあとはいえ、この間のそのカザフスタンの大会でもちゃんとまとまったお金は彼は得たんですよね。
壽乃田源人: だからそうですね。オリバー・ターザに勝ったら5000ドルやるって、アルレオーネのオーナーが言って。ボーナス、別でもらった。勝ったんでもらったんじゃないですかね?
Let’s BJJ: それがね、やっぱこうちょっと桁が上がってほしいですね。僕らからすると。なんか1回試合勝てば、もう普通のサラリーマン年収ぐらいポンと入ってくるみたいな感じの規模じゃないと、なんか見合わないっていうか。
壽乃田源人: 他の競技も、なんだろう?オリンピックスポーツとかも、それでお金が入ってはいないから。意外とそんなもんなのかな?って思っちゃうから。野球とかサッカーとか興行スポーツのギャラは凄まじいですけど。だから。興行になってないやつは、結構ね、すごくても難しいから。何なんですかね?。
Let’s BJJ: 結局その壽乃田さんはスポンサーじゃないですか長年の。僕もなんか、実は最初の頃に試合代とか出してあげてましたけれど、規模が違う。壽乃田さんサポートがないと、Bチーム合宿とかもできなかったわけじゃないですか。もうあの数年前よりは稼げてる?
壽乃田源人: まあそもそもオンラインが100何人会員いて。だからそれが2500円とかだろうか?それでも25万円入るでしょ?それプラス試合と。まあだから、いくらなんだろう?年収で大会も出て、セミナーとかぼちぼちやって、海外とかでも。
Let’s BJJ: あとBJJ Fanaticsから出してますもんね。ってなると…1000万もいかない?
壽乃田源人: 行ってるか、行ってる時あるじゃない?1000万ぐらい?
Let’s BJJ: じゃあもう最近はあれですか?補助してない?
壽乃田源人: 定期的にあの、サポートはしてますけど。なんだろう?それがなくてもやっていけてると。
Let’s BJJ: いや、なんかね。あのずっとあの規模の選手なのに指導をね、えらい遠くまで行って転々として指導して。で、スポンサーの補助があって初めて海外合宿できるんだなってあの時思ってたんですよ。
壽乃田源人: まあでもそれ多分ね、何でも。あの、結局興行じゃないやつって全部、興行があんまないやつとほぼ全部そうなんですよ。だから、例えばスキージャンプとかね、そういうすごい人でもオリンピックスポーツでも多分そうなんですよ。柔道ぐらいじゃないかな? そういうのでお金がそれなりに、例えば? オリンピック選手だったら企業側から契約金、だから斎藤立くんとか1000万とかも1年目でもらったりとか聞いたことあって、そういうスポーツってほぼ多分ないから。結局なんか辞退したのありましたよね? バドミントンだったかな? 遠征費かかりすぎるから招待されてるけど行かなかったみたいなとかもあったんで確か。だからそれが現実ですよね。だからMMAも例えば海外のUFCは別として、他のとこ点々としててお金がない状態でギャラも安いからみたいな風になっちゃうから。まあ。だから、やっぱりあの国内でRIZINとかに出たいって、そういうことなのかなと思って。その要は?
Let’s BJJ: まあ、そうですね。
壽乃田源人: 知名度を得てセカンドビジネスも跳ねる可能性を考えたりした方が早いじゃないですか? ラーメン屋さんやってる人とかもいるけど、結局国内でその知名度を生かした後、次のビジネス。その選手だけでどうこうっていう状況が。まあ辞めた後のことも考えた場合、ほぼないですよね。だから例えばだけど、グラップリングの連盟とかあるわけじゃないしね。そういうのがあって、そこが母体で活動してて、そこの役員になって食ってくるとかそういうのもないし。まあIBJJFとかはね、そういう体制にはあるかもしれないですけど。なのでまあどれでも結構きついから。MMAでもUFC行ったところで、みんな道場経営してるだけだから。結局は一過性のものですよね。そこで跳ねたからって。何でもそうなのかな?みたいな。結局のところだから。
Let’s BJJ: なるほど。
壽乃田源人: しょうがないっていうか、まだ好きなことやってね、サラリーマンよりは。岩本の場合は別にその格闘技やらなくても収入高くなる仕事つけるタイプですけど。
Let’s BJJ: 学歴も高いですからね、そもそも。
壽乃田源人: 彼は別に何やってもそのジャンルに行ったら上の方に行くタイプだと思うんですけど。
Let’s BJJ: なるほど、いやーよくわかりました。
Let’s BJJ: いや、それで言ったらですよ。彼は公園で練習してたんですよ。これが全てだと思うんですよ。要は24時間練習できる道場がもしあれば、そこでやってたと思うんですよ。だけど、普通の道場って夜閉まって。でも岩本はそっから練習するじゃないですか? 要は自分のその今取り組んでる練習課題ってのがあって、それをずっと打ち込みして、で、次の日のスパーに生かすみたいな。っていうのを繰り返してんの見てたし。で、なんで公園でするの?っていうのは結局する場所がないからっていうのとか。でもその前の段階でミヤオ兄弟とかがどこでも練習してるって、僕は知ってたわけ。だから、彼もそういうのからインスパイアされたと思うんだけど、そういう情報があるにも関わらず、未だに公園で練習するようなやつ出てこないっていう。そこがやっぱ違いますよね。だから追求する環境なんて自分で作っちゃって公園で雨の日でもカッパ着てやってんですよ。意味がわかんないじゃないですか? 普通からしたら。だからイカれてるんですよね。イカれてて、もうそれ今やんなきゃ気が済まないっていう。それに付き合ってくれてる友達っていうか、アモン先輩もいてっていうのを見てた時に、僕はもう本当に衝撃を受けて。こうじゃなきゃ強くならんよなって本気で思ったし。なんかあそこに全ての答えがある気がするんですよね。
壽乃田源人: そうっすよね。だからだいたい、そうなる人ってもう、だから。頑張ってもないじゃないですか。やりたくてやってるだけだから。練習がきついと思って行ってないんですよ。やりたくて行ってるっていうやつには勝てないですよね。やっぱり。そこに、そう、別に。だから多分、結果、なんだろう? 試合に負けて結果を求めてるわけでもないから。正直言って、結果を求めてはいるんだけど、その結果がどうっていうことじゃないじゃないですか? 彼の場合。みんななんか負けて落ち込んだりするけど、あいつは多分そんなんあんまないんですよ。
Let’s BJJ: なんか違いますよね。データ取ってる感じですよね。
壽乃田源人: だから練習に取り組むために試合に出てるっていうか、試合のその勝利を味わうためだけにやってるっていうわけじゃない。
Let’s BJJ: 全然違いますね。
壽乃田源人: ほぼそっちの人が多いじゃないですか? 試合に勝ちたいから練習してるっていう事ではないので、もうライフワークとして練習してるぐらいで。そういう人には勝てないです。何でも多分どの競技でもそうなんだけど。
Let’s BJJ: 確かに、なんか普通の格闘家と違いますよね。マインドが。
壽乃田源人: 先週もだって暑い中2〜3時間練習した後、1回飯食いに行って戻ってやってたもんね、スポセン閉館まで。兄貴と一緒に。
Let’s BJJ: スポセンの室内に変わったんですね。ついに。
壽乃田源人: 新宿スポーツセンター。最近はね。
Let’s BJJ: 当時はスポセンの外でやってましたからね。
壽乃田源人: あれがもうないんじゃない? 引っ越しちゃったから。
Let’s BJJ: 前はあの近くに住んでてね。ジョイントマットの薄いやつ持ってって。面白かったもんな。いや、でも本当あの僕はなんか今でも夢を見せてくれる岩本がほんと楽しみでしょうがないですよ。
壽乃田源人: 日本でそこまでかけてやる意味がない ってなっちゃうんで。 だからほんと特殊じゃないですか?岩本なんてあんだけ学力があったら親に普通反対されますよ。けど反対されもせずやれてるっていう。 練習しながらも普通に大学院も卒業してたし。普通はそこ捨てられなきゃいけないから、ちゃんと卒業はしてるっていう。そこまでまあだから大嶋君ぐらいかな。期待できるのそうちゃん。そうちゃん18歳で 多分。ほんと柔術しかやってないような状態で健汰と近いから。
Let’s BJJ: そういう人がいるんですか?
壽乃田源人: 大嶋君っていう。 ね、グラップリングと柔術やりたいから高校も通信選んで 今高3なのかな?
Let’s BJJ: どこに所属してるんですか?
壽乃田源人: えっと今は多分寿柔術なのかな?寒河江さんのところだと。
Let’s BJJ: なるほど。
壽乃田源人: で、海外のラクランのとこで出稽古行ったりとか 試合出たりとか。
Let’s BJJ: いいですね。
壽乃田源人: 連戦連勝じゃないけど、結構勝ってるし。だからそうちゃんぐらい。そうちゃんが 多分中学生ぐらいから岩本と練習したりしてるから。
Let’s BJJ: ああ、そうなんだ。繋がりがあるんだ。それ見てやってるんだ。じゃあ 大丈夫だ。
壽乃田源人: だからそうちゃんは期待できる。
Let’s BJJ: 楽しみだな。
壽乃田源人: 取り組みというか そこにかけてるとか。それだけやってるみたいなやつ。
Let’s BJJ: わかりました。今日はだいぶまとまったと思うんですよね。あの、僕が知りたいことや皆さんに知ってほしいことってのが結構網羅された話だと思うんで。多分反響は多少なりともあると思うんですよね
- 2025-08-03
- 公園柔術家
- by invaderbjj








